脂肪肝とは(脂肪肝の特徴)
- 脂肪肝は、健康診断で「肝機能異常」「脂肪肝疑い」と言われた方に最も多い肝臓の病気
- 放置すると肝炎・肝硬変・肝臓がんや動脈硬化性疾患リスクが上昇
- 心筋梗塞・脳梗塞などのリスクも上昇
- MASLD(Metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease)も近年の重要概念
脂肪肝の原因
脂肪肝は、原因と飲酒量により次の3つに分類されます。
いずれも、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積した状態であり、まとめて「脂肪肝」と呼ばれます。
MASLD(代謝機能障害関連脂肪肝)
肥満・糖尿病・脂質異常症などの代謝異常が主因で、飲酒量が少量までの方(男性210g/週未満、女性140g/週未満)。
MetALD(代謝+アルコール関連脂肪肝)
代謝異常に中等量の飲酒が加わったタイプ(男性210~420g/週、女性140~350g/週)。
ALD(アルコール関連肝疾患)
大量飲酒が主因の脂肪肝(男性60g/日超、女性50g/日超)。
① 純アルコール20gの目安
| お酒 | 量 |
| ビール | 500ml |
| 缶チューハイ(7%) | 350ml |
| 日本酒 | 1合 |
| ワイン | グラス2杯 |
| 焼酎(25%) | 100ml |
| ウイスキー | ダブル1杯 |
② 週の飲酒量の計算
1日の本数 × 20g × 7日 = 週の純アルコール量
③ 飲酒量による分類
| 分類 | 男性 | 女性 | 缶ビール500ml換算 |
| MASLD | 210g/週未満 | 140g/週未満 | 男性:週7本未満 女性:週4〜5本未満 |
| MetALD | 210〜420g/週 | 140〜350g/週 | 男性:週7〜14本 女性:週5〜12本 |
| ALD | 60g/日超 | 50g/日超 | 男性:毎日3本以上 女性:毎日2.5本以上 |
「少ししか飲んでいない」と思っていても、実はMetALDに該当する方が少なくありません。
検査方法
脂肪肝の診断には、血液検査と腹部エコーの組み合わせが最も一般的です。
血液検査
- ALT、AST、γ-GTP、中性脂肪、コレステロール
腹部エコー(超音波検査)
- 肝臓の脂肪蓄積を視覚化
- 当院はフジフィルム社製ATT(iATT)搭載
- 超音波減衰量を非侵襲的に測定
- 軽度脂肪肝の早期発見や治療効果の評価に有用
CT・MRI
- 必要時に連携施設紹介にて実施し、脂肪量や形態を精密評価
生活習慣改善チェックリスト
食事
- 摂取カロリーを適正に
- 野菜・食物繊維を積極的に
- 青魚(サバ・イワシ・サンマ)、大豆製品(豆腐・納豆)
- 糖質・脂質の過剰摂取は控える
- 1日3食、腹八分目、よく噛む
運動
- 週3回以上、1回30分以上の有酸素運動(ウォーキング・水泳)
- 日常生活での活動量アップ
体重管理
- 肥満の場合、3〜6か月で現体重の5〜10%減量
アルコール性脂肪肝
- 禁酒が最優先
薬物療法(必要時)
- 肝機能改善薬、糖尿病治療薬、脂質異常症治療薬など
おすすめ食材
| 食材 | 効果 |
| 青魚 | DHA/EPAで中性脂肪を減らす |
| 大豆製品 | 良質たんぱく質で肝機能サポート |
| 緑黄色野菜 | ビタミン・食物繊維豊富 |
| きのこ類 | 低カロリー・食物繊維豊富 |
| 海藻類 | 水溶性食物繊維で脂質吸収抑制 |
控えるべき食品
- 高脂肪
揚げ物、バター、生クリーム、脂身多い肉 - 糖質過多
白米、パン、麺類、菓子、清涼飲料 - 加工食品
インスタント、スナック菓子 - アルコール
アルコール性脂肪肝は禁酒必須
改善目安
期間
3〜6か月で改善傾向が見られることが多い
確認方法
血液検査+腹部エコー(ATT/iATT)
ポイント
急激な減量はNG、根気強く生活習慣改善を継続
よくある質問
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脂肪肝は自然に治りますか?
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軽度の脂肪肝であれば、生活習慣の改善により自然に改善することがあります。
ただし、放置すると肝炎や肝硬変、さらには動脈硬化性疾患などのリスクが高まるため、早めの対策が大切です。
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症状がなくても治療は必要ですか?
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はい、症状がない場合でも治療は重要です。
脂肪肝は初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、進行すると深刻な肝疾患や生活習慣病につながる可能性があります。定期的な検査と生活習慣の改善を行いましょう。
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お酒を飲まないのに脂肪肝と言われました。なぜですか?
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この場合は、非アルコール性脂肪肝(MASLD)の可能性があります。
主な原因は食生活の乱れ、運動不足、肥満、糖尿病や脂質異常症などです。お酒を飲まなくても、カロリー過多や運動不足で脂肪肝になることがあります。
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脂肪肝の改善にはどれくらいの期間がかかりますか?
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個人差はありますが、適切な食事療法や運動療法を継続することで、通常は3〜6か月程度で改善の傾向が見られることが多いです。定期的に検査を行いながら、根気よく治療を続けることが重要です。
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脂肪肝があると将来どのような病気になる可能性がありますか?
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放置すると肝炎、肝硬変、肝臓がんに進行するリスクがあります。
また、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患のリスクも高まります。早めの対策が健康維持に重要です。
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サプリメントだけで脂肪肝は改善できますか?
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サプリメントだけで脂肪肝を改善することは困難です。
基本は食事療法と運動療法であり、サプリメントはあくまで補助的なものとお考えください。服用を希望される場合は、必ず医師にご相談ください。
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駐車場完備

